2015年3月の都心5区の平均募集賃料はさらに上昇
2015年4月23日
不動産仲介大手の三鬼商事(東京・中央)が4月9日に都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の3月の平均募集賃料を発表しました。
これによると平均募集賃料は3.3平方メートルあたり1万7,195円と前月比0.16%増(28円上昇)と小幅ながらも上昇したことが明らかになりました。
2015年2月の平均空室率は5.30%と先月よりも0.01%低下し、空室率は低水準となっています。オフィス空室率が低下するのは21か月連続となります。
大規模ビルの完成に伴い、新築の空室率は30.36%(前月比1.05%増)と上昇しているものの、既存ビルの空室は減少しており、全体的な低下傾向に変わりはありません。ただ、中規模程度の新築ビルでは成約までに時間がかかるようになってきたとのこと。それが、平均空室率の低下幅の縮小につながっているようです。
賃貸料を高めに設定した新築ビルで入居企業が決まるまでに時間がかかることや、競合ビルでの賃貸料引き上げが難しいことから、今後の平均募集賃料はやや伸び悩むことが予測されます。また、空室率の低下ペースも今後は緩やかなものになっていきそうです。