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海外投資家による日本国内不動産の売却額が過去最高に

2016年10月31日


みずほ信託銀行系の都市未来総合研究所が集計したところによると海外投資家による日本国内不動産の売り越し額が1~9月に5950億円と過去最大を記録した模様です。
国内不動産価格の上昇で海外投資家の買いが急減したためで、取得総額は前年同期比80%減の1,302億円と2012年以来の低い水準となっています。
一方で売却額は7,252億円と高水準を維持しており、この差が過去最大の売り越し額となった背景です。
海外投資家の買いが急減しているのは、引き続き高水準で推移している不動産価格とともに、2016年に入り急激に進んだ円高による割高感が背景にありそうです。1年前は1ドル120円程度で推移していた為替ですが、2016年夏には99円台に突入する場年もあり、15%程度の円高となっており、ドル換算での日本資産の価値が15%割高に見えていることが大きく影響している可能性があります。
年間を通じても過去最高の売り越し額となる可能性が極めて高いでしょう。
海外投資家のこうした動きの一方で日銀によるREIT買い入れを背景とし、資金が不動産にも流れており、海外投資家の売りをいかに吸収するかが注目されます。

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