中古マンション成約件数が6.7%減と再び低迷/2015年3月
2015年4月23日
首都圏における中古マンションの成約数が2015年3月においては3728件であったと発表されました(東日本不動産流通機構調査4月10日発表)。
前年同月比6.7%減となり、これで12か月連続の減少となります。先月減少していた縮小幅も一転し拡大。一方、成約㎡単価は前年比8.7%の上昇(45.31万円)となりました。
戸建の中古販売数は1189件で、前年比1.3%減で二か月ぶりの減少となりました。成約価格は前年比4.4%増と5か月連続での上昇となりました。
成約件数は東京都で12か月連続の前年比減少となり、それ以外の各地域でも前年比で減少傾向が見られました。消費増税の影響が一巡し順調に数値が推移するものと考えられていましたが、新築住戸の価格高騰に引き連れられての中古住戸の価格高騰により、件数は思ったよりも伸びが抑えられているようです。件数の伸び悩みと対照的な成約単価が象徴的です。
資材不足と人手不足、そして地価高騰もあって、今後も新築住戸の価格は上昇していくものと考えられます。そして、新築住戸の高騰により必然的に中古住戸の価格も上昇していくでしょう。その価格トレンドを考えれば、しばらくは中古マンション成約数は伸び悩むかもしれません。住宅購入希望者は、先高観のある住宅市場の中でどのように折り合いをつけるか難しい選択を迫られることとなりそうです。
中古マンションを保有している方は、この上昇トレンドを利用しない手はありません。適性価格をしっかりと判断するためにも、複数の見積もりサイトで見積もりを出してもらうことをお薦めします。