中古マンション成約件数が13.4%減/2014年10月
2014年11月17日
首都圏における中古マンションの成約数が2014年10月においては2655件であったと発表されました(東日本不動産流通機構調査11月10日発表)。
この数値は、前年同月比13.4%減であり、これで7か月連続の減少となります。減少幅は3か月ぶりに2桁となりました。一方、成約㎡単価は前年比8.3%の上昇となり、先月に比べて上昇幅を拡大させています。
戸建の中古販売数は862件で、前年比11.3%減少と先月と同じ減少幅となっています。成約価格も前年比4.2%減となっています。
消費増税の反動減の影響が冷めないようです。
次回の消費増税の実施も延期の公算が高まりつつあり、住宅を前倒しして購入する機運がやや削がれつつあるともいえるでしょう。
ただ、成約単価はしばらく上昇基調にあり、今回も大幅に上昇幅を拡大させています。立地がいいところなど条件がいいところの引き合いは強いものと考えられます。また、新築マンション価格の先高観が強いことから、中古マンションの価格もそれに応じて引き上げられているのではないでしょうか。
しばらくは住宅ローン金利も低水準で推移することが予測されます。金利が反転し始めてから慌てても遅いです。売り手側も、金利が低く、単価が高い現在の環境を利用しない手はないのではないでしょうか。