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マンションの資産価値が落ちないブランドや施工会社は?

2016年1月19日


マンションを購入する場合には、マンションを自分の住む「住居」としてだけでなく、売却時の「資産」としての価値も考慮したいところ。歳とともに生活スタイルも変化し、いつ売却することになるかもわからない。売るなら、少しでも高い価格を付けたいものです。

週刊東洋経済12月5日号では、「これからのマンション選び」としてマンションの資産価値に注目した特集が組まれています。それには、マンションブランド、および施工会社別のランキングが掲載されています。データとしては、首都圏で2001から2013年の間に分譲されたマンションのうち、2014年内に売り出された中古価格を新築分譲時の価格と比較し、騰落率を算出しています。プラスであれば、新築購入時よりも中古売却時の価格が高いこと。つまり、資産価値が高まったということを意味します。また、首都圏の平均騰落率は、マイナス7%。マイナス7%よりも騰落率が高ければ、平均よりも資産価値が高いと考えられます。

まずは、マンションブランド上位10位を見ていきましょう。1位から順に、アルス(東急不動産)、ザ・パークハウス(三菱地所レジデンス)、ブリリア(東京建物)、プラウド(野村不動産)、ブランズ(東急不動産)、リビオ(新日鉄興和不動産)、グランスイート(丸紅)、ナイス(ナイス)、パークホームズ(三井不動産レジデンシャル)、コスモ(コスモスイニシア)。

上位4位ブランドは、騰落率がプラスに転じており、資産価値を高めたブランドだと言えます。なお、アルスは2006年にはブランズに統合されているので、アルスとブランズは1つとしてとらえられます。住宅評論家の櫻井幸雄氏によると、このアルス、物件としての特徴は希薄だが、東急沿線の立地のイメージが合致しているとのこと。同櫻井氏は、ザ・パークハウスも同様に立地の良さ、ブリリアは基本構造の良さ、プラウドは洗練を、そのブランドの特徴として挙げています。

また、10位以下には中堅マンションデベロッパーがランクインしていますが、リーマンショック後の不況期にも生き残った現存する会社は、中堅だとしても体力のある会社が多いとのこと。

施工会社の上位10位は、大成建設、鹿島、竹中工務店、大林組、戸田建設、清水建設、錢高組、大豊建設、三井住友建設、前田建設工業。1位から8位までは、騰落率がプラスであり、新築で購入した時よりも中古売却時に高く売れています。しかし、上位はいずれも大手ゼネコンであり、これらは共通して資産価値の上がりやすい、立地条件の良い都心を選択していることも指摘できます。

これらは、あくまで資産価値としてのランキングで、物件の安全性や住居としてのクオリティを示しているものではないことにご注意ください。また、大手だからといって欠陥がないとは言えません。

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