ソニー不動産 数年以内に上場へ
2015年8月15日
2015年7月7日ソニー不動産とYashoo! JAPANの業務提携・資本提携が発表されました。
ソニー不動産は、新しいYahoo! JAPANのプラットフォームを武器に、金融事業とのシナジーを活かし、数年以内に上場することも視野にいれているとのこと。
ソニー不動産は、今後の人口減少に伴い、国内の中古住宅市場規模は拡大すると予測。その不動産取引にはローンや保険などの資産コンサルティングが必要であるとし、他のグループ内稼ぎ頭である金融事業(自動車保険や銀行サービス)とのシナジー効果を見込んでいます。
23日ブルームバーグ社の記事によると、ソニー不動産社長西山和良氏は、「年内には売り手自身が値段を決めて掲載できる中古住宅のオンライン売買プラットフォームを展開する」としており、「ヤフーから18億円の出資を受けて事業を拡大、首都圏で足場を固めてから2、3年後には全国展開も始めたい」とも発言しています。
国内の中古住宅の流通シェアは、不動産流通全体の約13.5%で、他先進国と比較して非常に低い水準にとどまっており(米国は90%、英国は86%)、日本政府は新成長戦略の一環として「2020年までに、中古住宅流通市場や、リフォーム市場の規模を倍増させる」という目標を掲げています。国土交通省が本年5月に発表した「ITを活用した重要事項説明に係る社会実験のためのガイドラインについて」によると、不動産仲介会社が取引条件などの重要事項の説明をテレビ電話などで行うことを検討しているとのこと。
ソニー不動産は1年前に西山社長1人でスタートしましたが、現在は100人以上の社員を抱えるとのこと。今回の資本提携による、第三者割当増資によりYahoo! JAPANを割当先としてソニー不動産の普通株式を発行し、Yahoo! JAPANから18億円の出資を受け、それと同時にソニーはソニー不動産に10億円を追加出資を行います。ソニー不動産への出資比率は、ソニー56.3%、Yahoo!JAPAN43.7%となります。