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伊藤忠が学生マンション事業へ 留学生や女子学生の需要に対応

2016年4月26日


不動産各社が学生向けのマンション事業に力を入れています。政府が受け入れ拡大方針の外国人留学生の増加を踏まえ、防犯性を売りに女子学生向けのマンションなどに需要が根強いようです。

伊藤忠都市開発は、2017年に武蔵小杉駅(川崎市)から徒歩12分の立地に、学生向け物件を建設します。一室あたり12㎡で浴室トイレ付きの物件が390戸という大規模物件です。共用部にはトレーニングジムを設け、入居の留学生との交流イベントを開催、1日2食付き、管理人24時間常駐で、家賃は11万円程度になるといいます。

この物件は、伊藤忠グループで学生寮の運営実績の長い伊藤忠アーバンコミュニティにより運営され、伊藤忠都市開発は2年後をめどに不動産投資信託(REIT)へ同物件を売却、投資資金を回収する見込み。このような仕組みで、今後も首都圏を中心に、年に2〜3棟のペースでこうした学生向けマンションを新設する計画です。

日本土地建物は大田区にある学生向け住宅の建て替え工事を始めました。物件近くにある東京工業大学へ通学する学生を対象にしており、女子学生専用としたいとのこと。日本土地建物はこれまでにも16棟の学生マンション開発の実績があります。

さらに、投資法人にも学生向けマンションは魅力的なようです。

三井不動産系の日本アコモデーションファンド投資法人は、杉並区の物件を11億円で取得しました。学生向け住宅への投資は同物件で9件目となります。大学が一棟丸ごと借受ける事例もあり、一般的な賃貸マンションよりも安定的な収益が見込めるそう。

積水ハウス・SIレジデンシャル投資法人は、神戸女子学生会館の信託受益権を取得。土地建物の取得はなしに、賃料収入を得る予定。同会館は大学キャンパスへのバス送迎サービスなどもあり、学生からの需要は高いようです。

学生人口は横ばい傾向が続きますが、女子学生は微増傾向にあります。さらに外国人留学生も15年には前年にくらべ13%増の20万人となっています。政府は外国人留学生を2020年までに30万人にまで増やす計画を掲げており、今後の増加も期待できます。留学生は保証人を確保しにくいためアパートを借りることが難しいのですが、大学が学生専用マンションを借り上げる形の需要も見込まれます。

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