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ゆうちょ銀行が不動産投資に参入へ

2016年4月27日


日銀の異次元緩和で債券運用などの利回りが低下、さらにマイナス金利政策の影響で、大手金融機関の資金運用はますます難しくなっています。各金融機関は、リスクが高くリターンの大きい投資を増やす傾向にあります。

ゆうちょ銀行は2016年度中をめどに不動産投資信託(REIT)投資へ参入を決めました。第一生命もベンチャー投資を再開。これは6年ぶりの再開となります。地方銀行もファンド投資をひろげます。国債など比較的安全な投資商品に偏っていたマネーが動きだす可能性があります。

ゆうちょ銀行は2月にREIT専門不動産投資部を新設し、許可取得に動いています。金融庁は申請が出れば認める方針だとか。REITへの具体的な運用資金の配分はまだ決定されていませんが、中期的に値上がりが見込まれるREITなどの組み入れを増やす方針です。

ゆうちょ銀行の運用資産は総額205兆円、そのうち利回りの高い外債への投資額は59兆円に膨らんでいます。リスクの高い投資を増やし、国債残高が運用資産の全体に占める割合は昨年12月末には約40%にまで低下しています。リスク投資を3月末までに60兆円に増やす計画でしたが、それも前倒ししています。

安全運用傾向の生保大手各社も、高リスク投資への関心を高めているようです。
第一生命は、2月ベンチャーキャピタル「ビヨンドネクストベンチャーズ」への10億円の出資を決めました。昨年度には、未公開企業へ資金提供するベンチャーファンドや成長企業株取得に500億円強を投じています。これは前の年度よりも3割増となります。
住友生命保険も、ドルなど外貨建ての社債投資を昨年7月にはじめています。米国中心だったのを欧州へも投資先を広げ、約500億円(16年3月期)から翌年3月期には数千億円に増やす予定です。

地方銀行では、静岡銀行はSBIインベストメントのファンドに1億円の出資を決め、さらに山口フィナンシャルグループなど7グループが資産運用会社を7月に設立します。

ゆうちょ銀行といえば、株式上場後の大きな新規事業として、住宅ローン販売が報じられています。既にゆうちょ銀行はスルガ銀行の代理業者として、住宅ローンを取扱っていますが、現在金融庁に新規業務申請を行っているのは、ゆうちょ銀行独自の住宅ローンです。年収400万円以下の人への融資を一つの基準とし、50年にわたる超長期ローンを請け負うと言われています。民間銀行に配慮し、個人事業主や高齢者など住宅ローン融資を受けにくい層をターゲットにしているとも。

早ければ2016年度中に、ゆうちょ銀行の住宅ローン事業参入のニュースを耳にできるでしょうか。他の金融機関とは違う、ゆうちょ独自のユニークな住宅ローンを期待したいですね。

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